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目標経営教室 第19回

単年度計画② -行動計画-

前回は中期計画と単年度計画の違いを説明しました。
単年度計画は、中期ビジョンを達成するために計画された中期計画の“ある一年”を、具体的行動に落とし込み、数値化したものです。
具体的とは、いわゆる5W2Hに落とし込むということであり、それは部署毎、最小単位としては個人毎にまで落とす必要があり、ボトムアップで作成することが重要であることをご理解いただけたでしょうか?
さて今回は、単年度行動計画について解説したいと思います。

 

 

行動計画は、部署毎に行うことになりますが、そのためには、まず、部署毎の“目標とする数値を設定”することが必要です。
全社目標を全部署で達成しようとしているわけですから、部署目標(数値目標)の合計が全社目標となるようにしなければなりません。
前回も言ったとおり、この部署目標はトップダウンで一方的に設定してしまうと「ノルマ」になってしまいます。
だから部門責任者が集まり、ぞれぞれの部門でどのように全社目標を分かち合うかを話し合って決めることが望ましいと考えられます。

ここで決める項目としては、売上高、限界利益が中心となります。
部門別損益まで把握・管理する場合には、営業利益などまで設定することもありますが、“販売費及び一般管理費”の中には、部門共通費が含まれており、また部門(責任者)の裁量で調整することのできない項目が含まれている場合もあるので、そのような“管理不能経費”を含まないところで算出した「管理可能利益」を目標項目とすることも良いと思います。
いずれにしても、会社の状況や組織の特性を配慮して決定することが良いでしょう。

さて、部署毎の概略数値目標(売上高、限界利益、管理可能利益など)が決まったら、それを達成するための『行動計画』を策定しましょう。
下図は以前に戦略と戦術についてお話ししたときに説明した飲食店の利益構成図ですが、このようにして利益を得るための要素を分解して考えると分かり易いと思います。

 

どのような業種であっても、分解することができるはずです。
構成要素別に分解した上で、“どこを改善すべきか”を明確にし、それに対して目標設定をします。この目標は、後にその達成度を測ることになるため、具体的である必要があり、数値に落としておく必要があります。
「がんばろう!」では目標になりません。具体的数値として、金額であったり、「何件」とか、「何%」などという数値に落とすことが必要なのです。
そして現状数値との比較をした上で、そのギャップを掴み、目標を達成するための課題を見つけ、それを解決するために「何をするか?」の行動計画を策定するのです。

さて、行動計画を立てる上で更に必要なのが、5W2Hです。
Why(何のために)-目的を明確にする
What(何を)-目標を明確にする
Who(誰が)-責任者、実施担当者を明確にする
When(いつ)-着手時期、期限を明確にする
Where(どこで)-行動する場所を明確にする
How(どのようにして)-方法を明確にする
How much(どの予算で)-実行するための予算を明確にする

これらをそれぞれの行動計画(アクションプラン)毎に明確にすることが必要なのです。
そのために、下記のようなシートを作成したらいかがでしょうか?

そして、行動を実行した場合の『成果』と『コスト(HowMuch)』を予測し、数値化します。これを集計することにより、部署全体の目標数値を算出することができます。
これが先に設定した部署目標に合致すればよいのですが、それを満たすことができなければ、行動計画を見直し、最終的に部署目標に一致させるところまで持ってゆきます。

 

これにより、行動計画に基づいた部署予算ができるのです。

予算は、行動計画を実行した場合の成果を予測したものであり、これにより予算が「ノルマ」ではなくなり、行うべき行動をして「上げるべき成果の目標」となるのです。

 

 

 

 

 

 

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