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目標経営教室 第24回

単年度計画⑦ -固定費計画-

前回は単年度計画における「設備投資計画」についてお話ししました。
設備投資計画は、資産の購入や売却により資金面で大きな影響をもたらすとともに、損益面では減価償却という形で長期的な影響を及ぼし、また、除売却により多大な損益が生ずることがあることから、詳細な計画が必要とされることがご理解いただけたでしょうか?

今月は固定費計画について解説しましょう。

 

 

 

 “固定費”とは、売上の変動に関係なく発生する費用であり、“販売費及び一般管理費”や“製造経費”の大半がこれに該当します。また、“人件費”や“減価償却費”も多くの場合は固定費ですが、それらについては以前に別途で計画を立てているので、ここではそれらを除いて考えましょう。

“固定費”に対する反対の項目は“変動費”となりますが、変動費は『売上計画』の中で計画を立てました。“変動費”は売上に比例して発生する費用だからです。
しかし、「売上に比例する」「売上の変動に関係なく発生」等といっても、純粋にそのような費用はないと言えるでしょう。
“変動費”といっても売上にそのまま比例するわけではなく、また、“固定費”といっても売上が大きくなれば当然に増えるものもあることでしょう。
しかし、便宜的に、売上の増減に比例するものは“変動費”、そうでないものは“固定費”として考え、計画を立てることになります。

“固定費”の計画は、前年の発生額を参考に当年度の状況を加味して行います。
下の表をご覧ください。


前年は12月にエアコンの修理で950の特別な支出があり、それを除いて月120円程度を計画しました。特に季節的な変動要素はないと考え、均等に配分しています。
特別な支出としては6月に車両の車検が控えており、それに伴う整備費が300千円程度かかると予測され、それを計画しました。
その結果、年間予算としては1,740千円となったわけです。

このようにして、固定費計画では前年度の実績を参考に経常的に発生するだろう額を、特別な季節変動要因がなければ均等に配分し、それに今年度特別に支出する予定の額を発生する予定の月の額に加算して計画します。

ここで注意したいのが、他の計画で変動要因がある場合、それに関連して発生する増減を考慮することです。
たとえば以下のようなものがあるでしょう。

ところで、単年度の経費予算を立てる場合、“多めに立てた方が良いか?“”少な目に立てた方がよいか?”との質問を受けることがよくあります。
不慮の事象に備え、多めに立てておいた方が安心であり、健全な計画を立てることができます。しかし、予算が多くあると無駄遣いしてしまうという懸念もあるからです。
そこで、各勘定科目の予算はタイトに計画し、予備費(又は雑費)を多めに計画することをおすすめします。予備費という科目で予算を多く立てておけば、不慮の事象が生じた場合、そこから支出できますし、その予算を使用するということは何らかの特別な事象があることが前提となるので、無駄遣いの抑制につながるものと思われます。

また、「管理可能費」と「管理不能費」という区分も重要です。
「管理可能費」とは、ある特定の管理者にとってコントロール可能な経費であり、「管理不能費」とは、その者にとってコントロールできない経費です。
“管理可能”か“管理不能”かは、管理者に与えられた権限によって異なるので一概にはいえませんが、予算策定上は“管理可能費は少な目に”“管理不能費は多めに”立てておくのも良いでしょう。

経費は潤滑油のようなものです。多すぎて無駄があってはいけませんが、あまり切りつめすぎても業務がうまく回らなくなることがあります。
また、計画を立てる上では、戦略を十分に反映したものになっていることが必要です。
全体をよく考えながら策定してみてください。

 

 

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