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所長のぼやき 2013-8

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戦争の記憶、将来にどう残すのか?

 8/15は終戦記念日でした。
 68回目ともなると、戦争を体験した人も数少なくなって来ていますが、地球上の何処かでは常に戦争が起こり続けています。
 エジプトでは内戦で混乱をきたしていますし、パキスタンとインドの情勢も危うい状況にあります。
 最近、中国人に「日本との戦争があるか?」と聞くと、多くの人が 「あると思う」と答えるそうですが、日本人はというと・・・?

 日本人にとって、“戦争は過去のもの”であり、“平和は当たり前”なのですが、諸外国のこのような現実をしっかり認識した上で、“平和が如何に素晴らしいか”“どのように平和を維持すればいいのか”を考え、世界に向けて発信してもらいたいものです。

 しかし、・・・。

 

  今の若者はかつての戦争について、どの程度知っているのでしょうか?
 唯一の被爆国であり、敗戦から立ち直って経済大国になった国として、平和を世界に訴えることは重大な責務のように感じるのですが、  日本人自体がかつての戦争ついての現実を知らないのでは、何の説得力もないと思います。

 先日、日本経済新聞の“春秋”という欄に、興味深い記事が載っていました。全文を引用します。

 「ももいろクローバーZ」、通称ももクロ。NHK紅白歌合戦にも出場した人気アイドルグループだ。同時に、5人のメンバーは今の日本を生きる17歳から20歳の少女でもある。現役高校生を含む彼女らは、先の戦争をどう理解しているか。若手社会学者が試験をした。戦った相手は「韓国」、終戦の年は1038年と珍回答が相次いだ。しかし試験後の座談会(古市憲寿「誰も戦争を教えてくれなかった」所収)を読むと、学校に問題が多いと分かる。縄文弥生は詳しく、中世から急ぎ始め、現代史はプリントを配り終了。そんな授業を小中高と3回繰り返す。彼女らも古代史には詳しい。
 試験前に年号を覚え、終われば忘れる。戦争も条約も、名前に覚えはあっても順番はあいまいになる。「歴史(の授業)で習うと日本のことじゃないような気がして」。正直、なかなか的確な感想だと思う。いま私たちが生きるこの社会と、歴史上の出来事は、どう関係しているのか。先生はきちんと教えているだろうか。
 座談会でメンバーの1人が、「子供のころ戦争があった」という祖父の言葉を思い出し、今との距離をつかむ。そうした体験を語る人も、時と共に減る。今の日本の原点となる記憶をどう伝えるか。工夫を怠れば、全く無関心か、アクション映画やゲームを見て勇ましさだけで戦争をとらえるか、そんな向きが増えていく。
                                                                                                                                                                            (2013/8/18日本経済新聞“春秋”より)

 なぜわが国では子供達に戦争の事実をきちっと教えないのでしょうか?
 そういう私も近代史については学校ではほとんど教わった記憶がありません。
 “なぜ戦争が起きたのか?”“なぜ戦争をしなければならなかったのか?”“戦争によってどんな悲惨なことが起きたのか?”
 映画などで知るところも多いのですが、それは脚色され、美化されたりして、必ずしも事実ではないのでしょう。また、“敢えて伝えないこと”も多いはずです。

 戦争は、敗戦国にとっても戦勝国にとっても、“過ち”であったとのだと思います。
 戦争という手段は、どんな理由があったとしても“過ち”です。
 戦争という特殊な環境の中では、通常では考えられない事態が起きていてもおかしくありません。
 一部の人達のエゴにより、多くの一般人の命が犠牲になったのです。
 その現実にしっかりと向き合い、反省すべきことは反省し、そして二度と起こさないという決意を持つべきだと思います。

 かつて日本でも戦争があった。その解釈はいろいろあるとは思いますが、“その事実 ”“その現実”を教育の場できちっと取り上げ、熟慮する機会をもつ必要があると思います。
 自国の論理だけでなく、他国から見た日本についても。

 そして過去の“過ち”について反省をし、その事実を後生に伝え続けることが必要です。“忘れたいこと”でなく、“忘れてはkaiketsu2いけないこと”なのだと思います。

 今年も終戦記念日を迎え、戦争を知らない者として、こんなことを考えていました。

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